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確定拠出年金とは②


前回のブログでは確定拠出年金のメリットについてお話しました。今回は確定拠出年金のデメリットについてみていきましょう。

●原則として60歳まで積み立てたお金を引き出すことができない
積み立てた資産は当然自分のものなのですが、60歳になるまでは自由に使うことはできません。ですので、毎月無理のない金額で積み立てをしましょう。
「なぜ自分のおカネなのに引き出せないのか」と思われるかもしれませんが、確定拠出年金は老後の生活資金を作るための仕組みであることから、60歳まで引き出せないということは裏を返せば確実に貯められるということになるのです。

●将来の年金額は確定していない
積み立てた金額を投資信託などで運用し、その運用結果によって受け取れる年金の額が決まる仕組みのため、その時になってみないといくら受け取れるかはわかりません。

●個人型は管理コストがかかる
個人型(iDeCo)を始める際には銀行や証券会社でiDeCo専用の口座を開設する必要があり、3,000円弱の手数料がかかります。また、口座維持費として毎月数百店程度の手数料がかかります。この口座維持費は金融機関によって異なりますので、手数料の安い金融機関を選ぶようにしましょう。

●企業型は選べる運用先が少ないことがある
企業型の場合、上記の口座開設手数料や口座維持費が会社負担になることが多いため、個人型に比べて手数料負担は少なくなりますが、勤務先の選んだ金融機関でしか運用できないため選べる運用商品が限定されるというデメリットがあります。

上記のようなデメリットがあることから、毎月掛け金を拠出することが難しい方(生活資金に余裕がない方)は確定拠出年金には向いていません。また60歳に近い高年齢の方は長期間の積み立てにより資金を運用して老後の資産を形成するという目的が十分に達せられない場合があります。

個人で資産形成をする場合、国の税優遇の恩恵を受ける仕組みとしてiDeCoのほかにNISAがあります。NISAはiDeCoと異なりいつでもお金を引き出すことができますので、急な出費が心配だという方はNISAを使うほうが良いでしょう。

企業型の確定拠出年金について、機会を改めてもう少し詳しく見ていきます。


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